白髪から実感させられること

白髪が増えてきたと感じ始めたのは、大学生になって卒論のために研究室に篭りがちな生活を送り始めてからだ。不規則な生活が続いていつ寝ていたのか、今日はどんなご飯を食べてきたのかさえ全く覚えていない毎日だった。

艶黒美人

自宅や大学の研究室棟内の洗面所でボサボサの髪を手櫛で整えようとしていた時に鏡に映る前髪の生え際から白髪を見つけた。その当時はせいぜいよく探せば一本か二本ほど見つかる程度の量だったし、自分がものすごく老いていく感じが嫌だったので白髪を見つけては抜いていた。

無事に卒論を提出し晴れて就職も決まってからは特に白髪は目立たなくなった。研修が始まるまでの数ヶ月間で一時的とはいえ毎日三食決まった時間に起きて寝る生活が続いて心身ともに落ち着いていたからかもしれない。

そして入社後の研修が始まって数ヶ月後、地方の派遣先へ配属が決まってからは初めての転勤や引越しそして自炊生活とあって不規則な生活がいつの間にか続いていた。

自宅でも勤務先の洗面所でも探さなくてもすぐ分かるほど白髪が頭の至る所に点在して増えていたことが分かり、この時ばかりは本当に絶望感しかなかった。白髪染めを買ってきた方が良いのではと気にかけるくらいの老け顔にも悩み続けたが、地方の派遣先を辞めてからは時間ことかかったもののまた健康的な生活に戻り、白髪が増えみるみる老けていった顔も落ち着きを取り戻してからは髪の毛を気にすることもなくなり少しずつではあるが明るくなっていったと感じた。

白髪の増え方は加齢だけでなく心身の健康状態によっても影響を受けるものではないかと痛感した経験だった。